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◆第06回「名づけて100点病」
黒沢正樹  

最近の子どもたちを見ていて痛感する事は、計算などの単純な訓練の延長上にある「100点病」という現代病です。
親も子も、テストで100点を取ると満足し、そして安心してしまいます。また、そのために何度も同じような問題を解き、そして繰り返し勉強させてしまいがちなのです。

しかし、これは子どもたちのためではなく、親の安心や見栄のための勉強になってしまっているのです。そして、ここに大きな落とし穴である「100点病」が隠されているということを認識しなくてはなりません。

「100点病」の危険な点は、第一に訓練やパターン式の学習により、考えるという力が抜け落ちてしまうということです。そして第二には、100点という安心感で、分からない問題などの壁にぶつかったときに、それを工夫したりして乗り越えるという力が欠けてしまうということです。

昨今の中高一貫校入試に代表されるように、入試問題自体にも大きな変化が起こりつつあり、既に計算や漢字などの知識やパターン学習より、発想力、想像力、表現力という力を問われるようになってきていることも大きな事実です。そして、これらの力は、子どもたちが育っていけばいくほど、より重要に求められてくることも事実なのです。

「考えないで問題が解けるような勉強を繰り返すなら、スポーツをしたり、または遊んでいる方がいいんですよ」
そんなことを父母の面談で言う機会が増えました。

「え、そんな事言ったら、遊んじゃって、だめになってしまいます・・・」と父母から言われますが

「それが子どもたちの考える力だったり、壁を乗り越える、工夫する力をだめにしてるんですよ!」
保護者の方へ
そんな子どもたちを見守ってあげてください。
80点のテストを100点にするようなことを言わずに、80点を大事にしてあげてください。

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